木曜日の夜、いつも通り寝るまでの間Fortniteで遊んでいました。滅多に購入したいと思うような新しいスキンがでてくることはないけれど、なんとなくショップを除いていると、たまたまジャムトラックでカーソルが当たったアイコンから日本語の歌が流れました。
あぁ願う未来に何度でもずっと食らいつく この間違いだらけの世界の中君には笑ってほしいから
引用:YOASOBI 「怪物」
「何かで聴いた。なんだっけ。」ってゲームを終了して検索すると、アニメ「BEASTARS」の主題歌(2期)で使われていたとのことでした。「BEASTARS」は観ようとして、1話目でいきなり食べられてしまう子がいたので、止めてしまってちゃんと観ていなかったアニメ。
この週末に一気観しました。Netflixに契約、来年2026年にFINAL SEASONの続きの配信が待ち遠しくて仕方ありません。とても好きになりました。
オスとメスだけでなくて、捕食者と被捕食者で『異種族の絆を保つ』なんて難易度が跳ね上がる。そこに利権や欲望、認証欲求(ここでは承認欲求ではなくて)が入り込んで来て、表向きは綺麗だけど混沌とした世界。幸い今いる世界は他人に食べられる危険はないので、想像のピースが埋まりきらない世界観のまま物語を追いかけていくことになるのですが、食肉の抑制の苦しさはとてもよくわかります。
今でこそ一年を通して肉も魚も殆ど食べませんが、20代は事あればスーパーでお惣菜のかつ丼と、とにかく大きくて安いステーキ肉を同時に買って食べていて、30代になってトライアスロンを始めてからは20代のような無駄な食べ方はしなくなったけれど、やっぱり肉は食べていました。
2017年、事故に遭い大ケガをしてトライアスロンを止めると体を維持する必要がなくなりました。
トレーニングの時間もまるまる空いてやることがなくなってしまいます。平日はゲームをしたり、週末もぐだぐだゲームをしたりYouTubeを観たり。
そんな中、目に留まった高嶋綾也氏(現EATART株式会社代表)のYouTubeチャンネルを観て、「Vegan」という言葉を知りました。踏み入るといろいろな思想があるのですが「動物を食べない」という生き方。
いきなり肉を食べるのを止めるなんて、まあ、無理でした。
最初の半年は肉の形をした肉を食べないようにすることさえできません。
おすすめはしませんが、入り方としては
1段階 牛肉を食べなくても平気になるようにする。食卓に並べない。
2段階 豚肉を食べなくても平気になるようにする。食卓に並べない。
3段階 動物性たんぱく質は鶏肉だけにして、量を徐々に減らしていく。
4段階 鶏肉の量を減らして、魚は川魚(イワナ、アユ等そもそも入手が困難なもの)、鮭を少量食べるようにする。
5段階 鶏肉を食べなくても平気になるようにする。鮭を少量食べるようにする。
6段階 豆類(ソラマメ、シカク豆)、豆腐、油揚げ、アボカドなんかの植物性たんぱく質に慣らしながら、鮭を少量食べるようにする。
7段階 鮭を食べなくても平気になるようにする。野草(フキノトウ、ツクシ、ヨモギ、ツルムラサキ、大根の葉、カブの葉など)調理に手間がかかるものが食べ物だと認識する。
8段階 口外しなくても周囲に「あの子、肉食べないから」って認識される。
厳格な「Vegan」はほぼ宗教なので、更に細かな定義がありますが、過食からの更生や食費の削減、ゲテ野菜の探求なんかを試したい方にはこんな感じで進められると思います。
この過程で人それぞれの出会いが必ずあると思います。
私の場合は「日月神事」という本に書かれていた「共食いになるから」という一言が衝撃でしたし、綾也氏がどんな本に影響を受けていたのか追随していた際に知った「神との対話」Neale Donald Walsch氏著なんかも参考になりました。そんなことをしていると、加工食品に含まれる動物原料の添加物にも目が向きますし、逆に高価な「for Vegan」食品が単に営利目的だったりすることも見えてきます。幸か不幸か直接食用の肉を準備する工程には携わらなくて済むので『肉を食べないこと』より『感謝していただくこと』の方が大切なのかもしれません。
大きく脱線してしまいましたが話を「BEASTARS」に戻すと、灰色狼のレゴシがドワーフウサギのハルに寄せる愛、本当に大切に思っているんだって心が洗われるとても素敵な作品。「FINAL SEASON」のエンディングで使われている由薫さんの歌う「Fell Like This」もレゴシのそれと重なってとても素敵です。つづきがとても楽しみです。
